消費者庁は、2013年2月15に被災地域・都市圏に住む20~60代男女5,176人を対象に、風評被害に関する消費者意識の実態調査を行った。
以下は、「産地を気にしている」人のうち「放射性物質の含まれていない食品を買いたいから」を理由に挙げた人が、特に産地に注意している食品のランキング(複数回答あり、「その他」を除く)。
- 野菜
- 米
- 鮮魚貝類
- 果物
- きのこ類
- 牛肉
- 牛乳
- 豚肉
- 鶏肉
- 茶
- 卵
- 加工食品
放射線が人体に与える影響について「日常生活の中でも自然放射線によって被ばくしていることを知っている」が42.6%、食品中の放射性物質は基準値を超過したものを数回食べても健康影響は低いことを知っている(思っている)」が30.5%であっても、産地を「気にする」(28.2%)「どちらかといえば気にする」(40.0%)と半数以上の人は、やはり産地に注意している。さらに、そう回答した人の40.9%が、その理由として「放射性物質の含まれていない食品を買いたいから」を挙げている。
このことは、食品中の放射性物質の基準について「基準値以内であってもできるだけ放射性物質の含有量の低いものを食べたい」(50.9%)という意識の表れなのではないだろうか。
出典:消費者庁