企業のグローバル化を受けて、海外の経営関連のリスクが急上昇

トーマツ企業リスク研究所(有限責任監査法人トーマツ)は、2012年版の企業のリスクマネジメント調査の結果を発表した。

以下は、その中の優先すべきリスクのランキング。

  1. 地震・風水害等、災害対策の不備
  2. 海外拠点の運営に係るリスク
  3. 情報漏えい
  4. 財務報告の虚偽記載
  5. 子会社ガバナンスに係るリスク
  6. 製品、サービス品質のチェック体制の不備
  7. 海外取引に係るリスク
  8. 過労死、長時間労働等の労働問題の発生
  9. 大規模システムダウン・情報逸失
  10. 人材流出、人材獲得の困難による人材不足
  11. 顧客対応の不備
  12. 経営の機能不全
  13. 役員・従業員の不正
  14. 業務運用ミスによる多額損失の発生
  15. 規制緩和、強化(法改正、業界基準等)への対応の遅れ
  16. 危機発生時のマスコミ対応の不備
  17. 知的財産権の侵害・被害
  18. IFRS(国際財務報告基準)への対応遅延
  19. その他
  20. 記録管理の不備による重要情報の喪失、監査・検査対応の非効率
  21. 企業買収防衛策の不備
  22. 感染症拡大による事業継続の困難
  23. 優先すべきリスクがわからない
  24. 地球温暖化対策の遅れ等、環境対策の不備
  25. 雇用調整に起因する訴訟の発生

1位は「地震・風水害等、災害対策の不備」だが、この項目は3%以上、前年に比べ下降、企業はこのリスクを緊縛の課題としてみなしていないと思われる。同様に、「情報漏えい」「製品、サービス品質のチェック体制の不備」も、前年比3%下降した。

逆に、3%以上の上昇があった項目は、2位の「海外拠点の運営に係るリスク」、5位の「子会社ガバナンスに係るリスク」、7位の「海外取引に係るリスク」、8位の「過労死、長時間労働等の労働問題の発生」、12位の「経営の機能不全」で、海外の経営関連に関するリスクが高まっていると思われる。

出典:トーマツ

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