聞く技術研究所(株式会社ドゥ・ハウス)は、2013年3月15~19日にかけて、全国20歳以上の女性1,000人を対象にPM2.5に関するアンケート調査を行った。
以下は、普段行っているPM2.5対策のランキング。
- なるべく窓を開けない
- 手洗い・うがいを欠かさない
- 外出時はマスク・めがねを着用
- 洗濯物は外に干さず室内で乾燥させる
- 外出を控える
- 特に何もしていない
- 空気清浄機を使用する
- こまめに掃除をする
対策のランキングには、地域差が見られる。飛散する可能性の低い北海道では半数が「特に何もしていない」のに対し、九州・沖縄では3割以上が上位4項目を行っていると回答している。
ところで対策の中で、「特に何もしていない」に着目してみると面白いことが浮かび上がってくる。それは、この項目の割合が少ないほど、PM2.5対策をしているということになり、それだけPM2.5を気にしているということになるからだ。
そこで、この項目だけの地域のランキングを出してみることにした。すると、北海道、信越、東北、関東、九州・沖縄、中国、四国、近畿、東海、首都圏となり、PM2.5が飛散してくる可能性が高い九州・沖縄や中国地方よりも首都圏の人のほうが気にしているという結果となった。
実際に、九州・沖縄で1位になった「なるべく窓を開けない」でさえも49.0%だったのに対し、首都圏では、上位3項目の「なるべく窓を開けない」「手洗い・うがいを欠かさない」「外出時はマスク・めがねを着用」が51.0%、51.0%、50.0%となり、九州・沖縄よりもよ対策をとっていることがわかる。
すでに黄砂が季節の行事化している九州などに比べ、首都圏では黄砂が飛来してくることも少ない。しかし、黄砂と違い目に見えないことや粒子が細かく、一般的なマスクでは効果がないこと、子どもへの影響などから、より過敏になっているのではないだろうか。
なお、PM2.5の認知度は高く、「全く知らない」と回答した割合は、北海道を除いて10%未満、北海道でも12.0%だった。